ドラコニスに伝わる歌の一節 その2

竜なき世界の竜の大陸。

かの地から竜が姿を消して数百年。

姿は見えずとも、人々は感じるだろう。

その息吹を……その魂を……その存在を……。

竜なき世界の竜の大陸。

かの地の名はテラドラコニス。

神々より竜の力を与えられし約束の地。

(ドラコニスに伝わる歌の一説)


©2019 Goatpack.

【ドラコニス大陸の先住民・蛮族ドラコニアン】

ドラコニアン (Draconean savage) とは、竜峰暦より以前、竜がこの地を治めていた頃の民、竜教徒・ドラコニアンと呼ばれる者たちの末裔で蛮族とされる。

ドラコニアンは、亜人種として存在するのではなく、人族の中の一民族である。
集落ごとに独自のパターンのタトゥーが全身に彫られているのが特徴。
ドラコニス大陸の原住民ではあるが、文明・社会とは距離をとって生活しており、禁足地とされる森や山、または古代遺跡の中などに、隠れ里を形成して細々と生活している。

ドラコニスの地は自分たちの物だと考えており、自分たちの仲間以外に対しては、基本的に見境なく襲い掛かってくる。
独自の言語を使っているため、こちらの言葉を理解しないことも多いが、中には共通語を話す者もいる。
衣服や武器などは、粗末なものだが、闘争心が旺盛で、老若男女問わず、ドラコニアンと遭遇したら、命の危険を感じたほうがいい。

また、ドラコニス人として同化したものもいるが、もしもドラコニアンの末裔だと知られれば、迫害の対象となるだろう。
伝説では、かつて竜より与えられし福音により進んだテクノロジーを手にしていたとされているが、そのテクノロジーを過信し、竜に戦いを挑み、逆に滅ぼされたとされている。

故に現在のこっているドラコニアンの末裔たちに、テクノロジーは継承されておらず、独自の文化、風習、竜教をベースとした謎の魔法体系を受け継ぐのみである。
ドラコニス大陸で生活する者にとっては、彼ら蛮族ドラコニアンの存在は恐怖の対象でしかない。


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【世界の構造】

幻の異世界アングスティアは、
精神世界(アストラル界)と物質世界(マーテリアル界)の
狭間に存在する。
それが故に、魔法や怪異などの奇跡が現実世界よりも容易く顕現する世界である。

アングスティアと現実世界の関係

アングスティアは現実世界と近しく、物質的な肉体を有する世界でもあるため、現実世界からの転生や召喚も可能となる。
原理的には行き来も可能だが、現時点で、その方法は未知である。

アストラル界について

アストラル界に点在する【ハーレル】【エリュシオン】【カーサス】【マグ・メル】は、それぞれの信仰の上に成り立つ聖域であり、神の国である。
アストラル界における聖域は、それぞれの信仰に基づいて存在し、祈りや信仰が、その力の源となる。
しかし、精神世界であるアストラル界で存在できるのは精神体のみであり、そこに存在する大いなる意思は、物理的な肉体を持たないため、アングスティアに対しては、精神に干渉することは可能だが、物理的に顕現するためには、物質的な依代が必要となる。
また、アングスティアで死して肉体が滅びると、その精神は、それぞれの信仰に基づいたアストラル界へと導かれるとされる。
ちなみにアングスティアにおいて魔族と契約した者は、その魂を縛られカーサスへと連れ去れるとされている。


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【ドラコニスの歴史・百年戦争】

百年戦争とは、ドラコニス大陸の諸国と海を隔てたオークとゴブリンを中心とした鬼族の国【ルベルンダ】との間で竜峰歴400~500年までの百年間に及ぶ戦争。

開戦は【アーベンロット大虐殺】から……。
竜峰暦400年、宣戦布告もなく、突如としてルベルンダによる侵攻が開始。
ほどなくしてルベルンダの大軍勢は、ドラコニス大陸の北西部より上陸【ドラーテム王国】の旧王都である「アーベンロット」を包囲する。
後に【惨劇の一週間】と呼ばれる籠城戦の末に城は陥落。
アーベンロットは炎に包まれ、逃げ込んでいた多くの住民が虐殺された。
後に【アーベンロット大虐殺】と呼ばれる、この戦闘より戦争は始まった。

【長きに渡る膠着状態】
アーベンロッド大虐殺から始まった百年戦争であったが、この後は、両軍共に一進一退を繰り返す膠着状態に陥る。
戦況が大きく変化するのは、大戦末期の497年から始まった【ラクリマ砦の戦い】(ラクリマ戦役とも呼ぶ)からであり、この間には、大小さまざまな戦闘が行われたものの、大きく戦況を動かすほどには至らなかった。

戦況を変えた【 ラクリマ砦の戦い 】
膠着した戦況を打破すべく、ルベルンダの大軍勢が侵攻。
ドラーテム王国の要害【ラクリマ砦】を包囲する。
ラクリマ砦が陥落すれば、ドラーテム王国の王都ハルスベルクは丸裸同然となる。
そこにフローレン王国とドーンゲート神都国より援軍がかけつて、3国連合軍によって、ルベルンダの大軍勢を殲滅にいたらしめた歴史的な戦い。

そして【休戦】へ
ラクリマ戦役の大敗を機に、ルベルンダ内でクーデターが勃発。
穏健派が政権を奪取し、休戦協定が結ばれることとなった。


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【ドラコニスの歴史・邪竜イードルム討伐とドラコニス王国建国】

 ドラコニス大陸は、アウローラ帝国建国前より長きに渡り、邪悪なドラゴン・イードルムによって支配された呪われた地であった。
帝国歴81年。アウローラ帝国第五代皇帝ネロより「イードルムを倒した者にドラコニスの地を与える」との勅命が下される。
その後、数世紀にわたり、多くの冒険者や討伐隊が、イードルム討伐のためドラコニス大陸に渡ったが、それを成し遂げた者は誰もいなかった……。

 それからさらに数世紀後……。
帝国歴509年 アウローラ帝国が第82代皇帝・テオドシウス3世の時代。
一人の冒険者が、テラドラコニスの地に降り立った。
その者の名はヴィドゥキント。古セプトン人の末裔と言われている。
魔剣カラドボルグを手にしたヴィドゥキントは、激闘の末、邪竜イードルムを討ち倒した。

 イードルムを倒したパーティは、ヴィドキントの他に、レプティロイドの剣士、人族の僧侶、エルフの魔法使い、ゴブリンの盗賊がいたと言われている。
ヴィドキントがイードルムを討伐した後、ドラコニスでドラゴンの姿を見た者は、いない。

 アウローラ帝国に戻ったヴィドゥキントは皇帝テオドシウス3世より勅命を賜り、正式にドラコニス大陸の主と認められた。
翌年、ドラコニス大陸に戻ったヴィドゥキントは、【ドラコニス王国】建国を宣言。
新たに暦も新設し【竜峰歴】が、この年より始まる。
竜の頂の西南、サンギス川のほとりの街に【ドラコブルト】と名付け王都とした。

 一方、ヴィドキントと共にイードルムを倒したパーティのその後だが、僧侶の人間は、ヴィトキントの妻となった。
盗賊のゴブリンは、ルベルンダに、魔法使いのエルフはウェントゥシルヴァに、剣士のレプティロイドはハニーボーンに渡り、それぞれが同族を招き入れて国を作ったと言われている。
これらの国は、ドラコニス王国の一地方として認められ、帝国からの自治を許される形となった。
また建国時期は多少前後するも、各国ともに竜峰歴を使っている。


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【ドラコニス大陸での暦】

一日=24時間

一日は地球と同じ一日24時間とします。

一年は365日で12カ月。

一週間=5日

しかし、曜日は五代神に由来するため、一週間は 空・火・風・水・土のご曜日となります。

★曜日の謂れ 五大伸の世界創生の神話に基づいています。
虚空より、炎(エネルギー)が現れた。炎は風を作り、風は水と共に炎を鎮めると、そこに大地が生まれた。

一か月=6週間

一か月は基本(一週が5日間の)6週間、30日とします。(1月のみ7週あり35日となります)

一年= 12カ月 =73週 = 365日


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【マナとエーテルと魔法と魔法石と錬金術の関係】

この世界の生命エネルギーの源は、マナである。
全ての生命体は、このマナによって生きているといえる。
逆にいえば、マナが尽きると、その生命体は、【生】から【死】という状態に変化することになる。
また、このマナを、神への詠唱により変質させて、他のエネルギー(熱や光)や物質に変化させることを【魔法】と呼ぶ。
こうした【魔法】を操る才能があるものが【魔導士】と呼ばれる存在である。
詠唱とは神との対話であり、つまりは【魔法】とは、神の力によって、マナを変質化させることと、考えられる。
この詠唱には【魔導士】個人の才能が大きくかかわっているため、魔導士となれる者は全体の数パーセントと言われている。

さらに、このマナを蓄えることのできる物質が存在する。それが【エーテル】と呼ばれる物質である。
通常は液体となる、この【エーテル】を結晶化させたモノが【魔法石】となる。
【魔法石】のマナを蓄える性質と【魔法】による性質変化を組み合わせると【魔法】を発動することのできる【魔法石】を製作することも可能となる。こうした魔法石を作る技法は、魔導士の中でも、付加魔法や付呪と呼ばれる領域である。
付加魔法や付呪は、詠唱の代わりに、魔法陣と呼ばれる特殊な図形によって、魔法を発動させている。
現在では、滅んでしまった古代文明【ドラコニア文明】においては、こうした魔法石を操る技術が発達していて、古代遺跡【ドラコルイーナ】に残るアーキテクチャの中には、こうした魔法石や魔法石によって動くマキナと呼ばれる機械が多数存在する。

また、この世界における【錬金術】とは、こうした魔法石や、古代アーキテクチャの研究がベースとなっている。【錬金術】は【魔導士】のように個人の才能に頼ることなく、マナをコントロールするための技術であり学問である。
この【錬金術】を操る者や研究する者が総称して【錬金術師】と呼ばれる存在である。
かつて【魔法石】は、古代遺跡の中から産出したものを使う他なかったが、こうした錬金術の発達発展により、今では錬金術師が精製されたエーテルから結晶化させた人工魔法石が主流となっている。  

ドラコニスに伝わる歌の一節 その1

世界を神が統べていた時代。

神々に戦いを挑みし白き竜あり。

白き竜、太陽が五度沈む間、天を炎で焦がし続けるが、神々には届くことはなかった。

六度目太陽が昇りし時、神々の放てし雷は、白き竜を貫いた。

力尽き、大地に落ちた白き竜。

その体は気高き山脈を築き、その翼は静かな森となり、その尾は優しき河となった。

かの地の名はテラドラコニス。

神々より竜の力を与えられし約束の地。

(ドラコニスに伝わる歌の一説)


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